今回はほぼ放置可能で高金利の投資方法「ソーシャルレンディング」について紹介していきます。
高金利な分ややリスクも高いですが、当ブログで紹介している他の投資方法と同様、最初の申し込みさえすればあとはほぼ放置OKなものなのでめちゃくちゃ楽なのが良いところ。
・投資はしたいけど時間をかけたくない
・利回りがよければ多少のリスクはOK
そんな人にソーシャルレンディングはオススメです。
それでは詳細を説明していきます。
もくじ
ソーシャルレンディングとは?概要を説明
まずはソーシャルレンディングがどんな投資方法なのか説明していきますね。
ソーシャルレンディングは、「お金を貸したい投資家」と「お金を借りたい企業」をインターネット上でマッチングするサービスで、いわゆる「貸付型クラウドファンディング」といわれています。
ソーシャルレンディング会社が、投資家と企業を結び付けてくれるようなイメージですね。企業がソーシャルレンディングを利用する理由として
・設立したての会社で、銀行からの融資が受けられない
・新規事業など、ややリスクが高い事業を行っている
・銀行からの融資以外に追加で資金がほしい
上記3点が挙げられます。見ての通り投資としてのリスクはやや高めな感じといえますね。
とはいえ、リスクが高い分、利回りも平均5~7%程度とかなり高金利。魅力的な面ももちろんあります。
次はそんなソーシャルレンディングのメリット面を見ていきましょう。
ソーシャルレンディングのメリット
ソーシャルレンディングの主なメリットは以下の4点。
・高金利が期待できる
・少額から投資できる
・手間がかからない(放置OK)
・初心者、経験者で成績に差がつきづらい
簡単にまとめると「高金利、少額OK、手間なし、投資初心者でもOK」といったところでしょうか。ひとつずつ詳しく説明していきますね。
① 高金利が期待できる
前述した通り、ソーシャルレンディングの利回り平均は5~7%とかなりの高金利です。実際はこの5~7%から手数料としてソーシャルレンディング会社に1.5%~2%(会社による)ほど持っていかれてしまいますが、それでも3%以上とそこそこの利回りです。
ちなみに平均利回り5~7%といいましたが、実際の利幅は2.5~10%ほど。高金利の案件ほどリスクが高いので「自分がどれだけのリスクを許容できるか」をしっかり考えて案件を選ぶと良いでしょう。
② 小額から投資できる
こちらもソーシャルレンディング会社によりますが、1~2万円から投資可能なソーシャルレンディング会社も多いです。
高金利でリスク高めのソーシャルレンディングにいきなり10万円、100万円単位を投資するのは抵抗が強いという方は多いと思います。
そんな方は1~2万円程度からソーシャルレンディングを始めるのがオススメです。1~2万円なら万が一、元本が返ってこないとしても軽傷で済みますからね。
また、少額から投資OKということで「分散投資」もしやすくなっているといえるでしょう。分散投資については運用のコツで詳しく解説しますね。
③ 手間がかからない
ソーシャルレンディング会社に登録をして、投資先を決めたらあとは放置でOKなので運用・管理に手間がかからないのはソーシャルレンディングの大きなメリットといえます。
まあ、本ブログではそんな「放置OK」な投資方法しか扱っていないのですが。
投資家がやること、つまりは「手間の部分」を簡単に説明すると
- ソーシャルレンディング会社に登録
- 口座開設、本人確認等の手続き
- 投資先の会社(ファンド)を選ぶ
上記のみです。投資先さえ選んでしまえば株やFXのように「このタイミングで買う・売る」というような運用は一切必要ありません。
ソーシャルレンディングは忙しい人や投資以外に時間を使いたい人にかなり向いているといえるでしょう。
④ 初心者、経験者で成績に差がつきづらい
これもソーシャルレンディングを気軽に始めやすい特徴といえるでしょう。前述した通り株やFXのように「このタイミングで売る!」というような運用や管理が0なので、必然的に初心者と経験者にも差があまり生まれません。
強いて言えば「どの会社、ファンドに投資するか」の判断で差がつきますが、他の投資方法と比べて簡単・手軽なのは間違いないですね。
「しっかりと準備、勉強する時間は取れないけど投資はしたい」
「でもなるべく損はしたくない、経験者に利益を持っていかれたくない」
という方にはうれしい特徴ですね。
以上、ソーシャルレンディングのメリットを4つ説明してきました。ソーシャルレンディングのメリットをもう一度まとめると
「高金利、少額OK、手間なし、投資初心者でもOK」
といった感じです。
それでは、メリットの次はデメリットを説明していきます。
「ソーシャルレンディングやってみてもよいかな?」と感じた方も、デメリットをしっかり把握することでリスクや思わぬ損失を抑えられる可能性が上がるので、しっかり読んでみてください。
ソーシャルレンディングのデメリット
ソーシャルレンディングの主なデメリットは以下の2点
・リスクが高め
・途中解約ができない
つまるところ、ソーシャルレンディングのデメリットは「リスクが高いところ」といえるでしょう。詳しく説明していきますね。
① リスクが高い
ソーシャルレンディングは高金利かつ「新規事業・設立したてのベンチャー、追加融資が欲しい」という会社が利用するサービスなので、やはりリスクが高い点は否めません。
具体的なリスクとして、
・利息(利回り)の支払いが遅れる
・投資元本が返ってこない「デフォルト」の危険性がある
・営業停止や業務改善指示を受けたソーシャルレンディング会社も存在する
上記が挙げられますね。
これらはソーシャルレンディングだけでなく投資全般に存在するリスクですが、高金利な分ソーシャルレンディングは他の投資方法と比べてもやはりリスクは高めと考える方が無難でしょう。
しっかりとリスクがあるのを知った上で投資を始めるマインドは大切と思います。損をするのも得をするのも自分ですからね
② 途中解約できない
ソーシャルレンディングは一度投資を行うと、満期完了(6ヶ月~3年が一般的)まで資金を引き出すことができません。ようするに「途中解約はできない」ということですね。
もし他の投資先にお金を回したくなっても、急にお金を引き出したり投資を中止することができないのはデメリットになり得る点といえるでしょう。つまりはソーシャルレンディング「流動性が低い」ということですね。
以上、ソーシャルレンディングのデメリットを説明しました。デメリットは単純で「リスク高め、流動性低め」といった感じですね。
さて、ソーシャルレンディングのメリットとデメリットを紹介し終えたところで「運用のコツ」を話していきたいと思います。
「運用のコツ」はリスクを減らし、利益を大きくできる可能性を上げるものなので、こちらもぜひ読んでみてください。
ソーシャルレンディングの運用のコツ
どんな投資でも、運用のコツのようなものはあります。もちろんソーシャルレンディング運用にもコツがあってしかもそれほど難しくないのが特徴です。初心者・経験者で差が出にくいと前述しましたしね。
とはいえ知っておいて損のないものは知っておくべきでしょう。運用のコツは以下の通りです。
・長期案件はなるべく避ける
・分散投資でリスクヘッジする
・複利効果を意識する
それぞれ一つずつ説明していきますね。
① 長期運用はなるべく避ける
ソーシャルレンディングは一度投資を始めると、満期を迎えるまで資金を引き出すことができません。なので2年以上の長期案件は避けた方が無難といえるでしょう。
基本的に、投資は長期になればなるほどリスクが高くなったり扱いが難しくなります。半年~1年後という短中期案件であれば流動性もリスクヘッジも確保できますが、2年以上の長期案件はやはりややリスキーです。
ソーシャルレンディングで2年以上の案件は、リスクを嫌うのであれば避けた方が無難でしょう。
② 分散投資でリスクヘッジする
リスクヘッジしながらソーシャルレンディングで投資をしたい人には「分散投資」がオススメです。
分散投資は「100万円を1つの案件に投資するのではなく、20の案件に分けて投資する」というような投資方法です。少し詳しく説明しますね。
例①
100万円を1つの案件に投資
もしこの案件が失敗して、元本が返ってこなかったら100万円の損失
例②
100万円の20の案件に分けて投資。つまりは1つの案件に5万円ずつ投資
もし1つの案件が失敗しても、残り19の案件(95万円分)が生きているので軽傷で済んだり、利回りで利益を狙うこともできる
上記のような感じです。イメージは掴めたでしょうか?
投資先を分散させればさせるほど全体のリスクは小さくなるといえるでしょう。ソーシャルレンディングでは投資先を30以上にするとかなりリスクヘッジできます。
30以上の案件となるとかなり手間で、本ブログのテーマと少しズレてしまいますが、リスクを減らしたい人はぜひ試してみてください。
③ 複利効果を意識する
複利を意識するのは投資全般で大切な考えです。「単利」と「複利」を簡単に説明しますね。
例① 単利3%で100万円を10年間運用
年利が3%なので、1年毎に100万円 × 5% = 5万円受け取れる
これが10年間なので、5万 × 10 = 50万円の利益
例② 複利5%で100万円を10年間運用
年数 | 元になる資金 | 年利3%計算後 |
1年目 | 1,000,000円 | 1,000,000 × 5% = 1,050,000円 |
2年目 | 1,050,000円 | 1,050,000 × 5% = 1,102,500円 |
3年目 | 1,102,500円 | 1,102,500 × 5% = 1,157,625円 |
4年目 | 1,157,625円 | 1,157,625 × 5% = 1,215,506円 |
5年目 | 1,215,506円 | 1,215,506 × 5% = 1,276,281円 |
6年目 | 1,276,281円 | 1,276,281 × 5% = 1,340,095円 |
7年目 | 1,340,095円 | 1,340,095 × 5% = 1,407,100円 |
8年目 | 1,407,100円 | 1,407,100 × 5% = 1,477,455円 |
9年目 | 1,477,455円 | 1,477,455 × 5% = 1,551,328円 |
10年目 | 1,551,328円 | 1,551,328 × 5% = 1,628,894円 |
複利の計算は表の通りで、10年目には約63万円の利益が発生します。
つまり、単利5%と複利5%を比べると10年で13万の利益の差が生まれます。
「10年で13万円なら別にいいや…」と思う方もいるかもしれませが、複利は時間が経つほど、利率が高いほど、元本が多いほど効果が大きくなります。
例えば、単利5%なら元本が2倍になるまで20年かかりますが複利5%ならおよそ14年です。
20年と14年といわれるとかなり違いを実感できるのではないでしょうか。
ソーシャルレンディングでもこの複利を利用できることが望めます。
簡単にいうと「発生した利益を次の投資に上乗せしていく」という感じですね。
ずっと100万円で投資を続けるのではなく110万、120万円と投資額を増やしていくことで疑似的な複利効果が期待できるので、大きく稼ぎたい人なら複利はぜひ覚えておきましょう。
以上で、ソーシャルレンディングの「運用のコツ」は以上です。リスクを小さく利益を大きく、しかも簡単に取り組めるものを紹介したので、気になったものはぜひ実践してみてください。
まとめ
ほぼ放置OKで利回りの良いソーシャルレンディングについて紹介してきました。
ソーシャルレンディングはリスクの高い投資方法ですが、気軽さや魅力も兼ね備えているのも事実。
「ソーシャルレンディングもいいかも」と思った方は選択肢の一つに加えてみてください。