最近は「お金の不安を無くしたい」「将来年金が給付されるか不安」と考えて、投資信託を始められる方が増えてきましたね。
しかし、お金の勉強は学校では教えてもらえず、30代・ 40代になっても実は資産運用について全くの素人という方は多いと感じております。
そこで、投資歴6年の私が資産運用の初心者向けに、オススメの投資法や金融商品をご紹介します。
今回紹介する投資方法は、放置OKな積立NISAという制度を使った投資法です。
放置OKな積立NISAってどんな制度?
みなさん! 本来なら投資で得た利益は約20%の税金がかかるのはご存知ですか?
しかし、積立NISAとは、積立NISA口座を使用して投資をすることで、投資に対する利益の約20%が非課税になる制度なのです。
とてもお得じゃないですか? しかし、税制優遇を受けられるには期限と上限金額があります。
積立NISA口座を開設してから、税制優遇を受けられる期限は20年間となっており、年間の投資上限金額は40万円です。月で換算すると、1ヶ月3.3万円ですね。
もし、あなたが25歳で年40万円の投資を20年間年3%の利回り(運用益の利率)続けた場合。
20年後あなたの積立総額800万円が、約1080万円になっています。
通常の投資であれば運用益280万円約20%の56万円を税金で取られてしまいますが、積立NISA口座を利用していれば、280万円全てが20年後あなたの手に渡るのです。
こんなに素晴らしい制度を使わない手はないですよね。
これから詳しく深ぼっていきましょう。
まずは、小額投資にオススメな積立NISAのメリットを探っていきたいと思います。
初心者にオススメな積立NISAの3つのメリット
みなさんは「積立NISAは運用益に対する税金が約20%税制優遇されるんだ」という理解はできたと思います。
しかし積立NISAのメリットは他にもまだあるんです。
それをこの章でお伝えしていきますね。
①積立NISAはほぼ放置できる
積立NISAは、積立金額と銘柄を決めて投資をすれば、毎月自動で投資信託を運用してくれるシステムです。
したがって、放置OKというワケです。
忙しくて時間の無いあなたのような方や、本業の仕事があり定期的に投資銘柄をチェックできない方などは特にオススメです。
そんなあなたも投資信託を始めるとわかるのですが、やはり自分の買った商品の動向が気になるもの。
気になった時にチェックするだけで十分ですので、あえて”ほぼ”放置と書かせていただきました。
②経済に興味が出る
先ほど書いた通り、自分の買った投資信託は気になるものです。
投資信託が気になることで、日本の経済や、世界の動向にアンテナが立つようになります。
実際に私も始めた当初は経済に全く興味がありませんでしたが、投資信託を買ったことにより、経済のニュースを見るようになりました。
この変化は社会人として嬉しい変化だったと言えますね。
③積立NISAは長期投資をすることでリスク分散できる
積立NISAには「ドルコスト平均法」という投資方法を使い、リスク分散されています。
しかし、急に「ドルコスト平均法」なんて言われても何のことかわかりませんよね? 詳しく説明していきます。
積立NISAの場合は、毎月決まった金額の金融商品を継続して買う方法(ドルコスト平均法)に則った運用をしています。
定期的に一定額を投資し、価格が安くなれば多く買えて、価格が高くなると少なく買うことになります。
結果的に期間と購入金額を平均化することでリスク分散させているのです。
投資信託を始めることでのメリットがわかったら、どんな投資信託を買えばいいか気になりますよね。
次の章で具体的に紹介します。
積立NISAの初心者はインデックスファンドを買おう!
「積立NISAのメリットはわかったけど、いざ買う時、たくさんあって選べない」
という方多いです。
実際に私もそうでした。しかし、初心者は「これ!」という商品がありますので紹介します。
そもそもインデックスファンドって何?
投資信託の紹介の前に、インデックス ファンドについて説明させていただきますね。
結論、積立NISAで投資するのにオススメなのが、インデックスファンドです。
「急に横文字出てきた」と思われた方が多いと思いますが、ゆっくり説明してきます。
ただオススメされたから買うのと、しっかり理解して買うのとではまるで違いますので、ゆっくり理解していきましょう。
インデックスファンドとは、日経平均やTOPIX,ダウ平均株価などの経済市場全体の指標(インデックス)に連動した投資信託です。
これだけではわからないですよね?
日経平均のインデックス投資を八百屋さんで例えると、、、
日経平均八百屋にトマトというトヨタ、キャベツという三菱重工、ナスというNTTなどがあるとします。
インデックス投資は、野菜単体を買うのではなく「日経平均八百屋の野菜を少しづつ買うよ」という投資方法です。
八百屋にある野菜を少しづつ買っていれば、トマトが腐ってて売れなくても、
ナスのできがよかったら高く売れることで平均化できます。
したがって、野菜単体で買うよりリスク少ないと言うのが特徴です。
何となくインデックスファンドについてわかっていただけいたでしょうか?
要は銘柄を1つにまとめず、たくさんの銘柄を少しづつ買えるセットみたいなものです。
次の章では、具体的に「どんなインデックスファンド選べばいい?」と言う疑問を解消していきましょう。
積立NISAはeMAXIS Slim 新興国インデックス買おう!
「今度は英語でてきた」と思われた方いると思います。
でも大丈夫です。名前は覚えなくていいです。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の手数料(信託報酬)約0.2%/年を実現しています。
新興国インデックスの中で一番低い料金となっているのが特徴です。
このインデックスファンドは新興国向けに投資する投資信託ですので、今後成長市場であるインド、中国が含まれています。
この投資信託の国別の比率は中国40.7%・インド7.7%となっており、今後の未来大きく価格が上昇していく可能性があるのです。
ただ、新興国であるので、政治リスク、戦争リスク、インフレリスクなどの予測不可能なリスクが起こる可能性があるのは注意していきたいところです。
積立NISAはeMAXIS Slim 全世界株式インデックスを買おう!
今回もeMAXIS Slimシリーズです。
eMAXIS Slim 全世界株式インデックスの手数料(信託報酬)は約0.1%/年とかなり低い水準です。
先ほどの新興国インデックスよりも手数料は低く設定されています。
なぜなら、国別投資比率は米国56.6%日本7.5%など先進国の割合が88%を占め、新興国インデックス よりもリスクが低いと考えられているからです。
しかし、先進国は新興国と違い、爆発的な伸びは期待されにくいので、ローリスク・ローリターンな投資信託と言えますね。
投資信託は長期の目線を持って判断しよう
今回紹介した2つの投資信託はどちらも、積立NISA対応していますし、放置OKです。
基本的には長期で保有する目的なため、売買のタイミングなどを図る必要もありません。
したがって、相場の上下に一喜一憂せずに長い目で見た運用を心がけましょう。
ここまで「積立NISAの良いところと買うべき投資信託」をご紹介しましたが、最後に2つの注意点がありますので次の章でご紹介させていただきます。
積立NISAの2つの注意点
注意点①積立NISA口座は使われてない放置口座がたくさんある!?
積立NISAの口座作り、投資するインデックスファンドも決めたのにもかかわらず、積立NISAが稼働しているのが全体の42%というデータが出ているのです。
積立NISAは口座を作っただけでは投資できません。
積立NISA口座から投資信託を買わないと意味がないので注意しましょう。
「当たり前のこと言うな」と思われるかもしれませんが、あまりにも稼働していない積立NISA口座があるので確実に投資しましょう。
注意点②投資金額が少なすぎる
投資初心者によくありがちなことですが、損をすることを恐れすぎて投資金額を100円とかに設定してしまうことがあります。
これは長期投資をする上でかなりもったいないです。
なぜもったいないかというと、仮に100円を20年間積み立てした際の、運用益は約9,000円です。
これはかなり大袈裟な例ですが、あまりにも損を恐れすぎてしまうと長期運用の旨味をとることができないので、注意が必要です。
一番いい投資法は年40万円をギリギリ投資することなので、資金に余裕のある場合は月3.3万円投資しましょう。
まとめ
今回は、初心者にすすめる小額投資の方法や具体的な投資先までご紹介しました。
積立NISAはほぼ放置できて、小額投資からでも始めやすい投資法になっているので、僕は時間のない方の投資の手始めにやってみることをオススメししています。
積立NISAは長期的な投資ですので相場の上下に左右されず、20年後を見据えて投資していきましょう。